Lucy-seven’s blog

( ˙꒳​˙ )。

③。




それから、どれくらいの時が
経っただろう…


僕は 少し背だけが伸びた。
葉は まだない。


隣りのあの木との距離も
相変わらずだ。







ある日、僕は空が気になって
目をやった。


危ない…



空から 何かが降ってくる。

とっさに、僕から忘れたはずの葉が開く。

間に合った……


それは、小さな小さな小鳥の雛だった。

僕は思った、
僕は 何してるんだろう…





何を聞いても 雛は ピーピー
鳴くばかり。



寒いのかな…沢山の葉で雛を
包んでみる。



暑いのかな…沢山の葉を揺さぶり
雛を扇いでみる。



眠いのかな…沢山の葉を揺さぶり
雛に歌を奏でてみる。





ダメだ…僕の力じゃダメだ…







つづく。




⌄̈⃝みい☆。.:*・゜