2017-10-08 ③。 それから、どれくらいの時が 経っただろう… 僕は 少し背だけが伸びた。 葉は まだない。 隣りのあの木との距離も 相変わらずだ。 ある日、僕は空が気になって 目をやった。 危ない… 空から 何かが降ってくる。とっさに、僕から忘れたはずの葉が開く。間に合った…… それは、小さな小さな小鳥の雛だった。僕は思った、 僕は 何してるんだろう… 何を聞いても 雛は ピーピー 鳴くばかり。 寒いのかな…沢山の葉で雛を 包んでみる。 暑いのかな…沢山の葉を揺さぶり 雛を扇いでみる。 眠いのかな…沢山の葉を揺さぶり 雛に歌を奏でてみる。 ダメだ…僕の力じゃダメだ… つづく。 ⌄̈⃝みい☆。.:*・゜