Lucy-seven’s blog

( ˙꒳​˙ )。

①。




森の奥深くに 僕は いる。


とっても 小さくて葉も ない
人間に見つかったら
折られてしまいそうな 木。


隣には、大好きで 大嫌いな
大きな木が
今日も 立っている。


僕は この木を目標に
この木には なるまいと
今日も 生きている。



いいお天気の日は この木の
隙間から僕に 僅かな光が当たる。


だけど、葉のない 僕には関係ない。





僕にも 昔は 葉が沢山あったんだ。


この木とは、本当は昔は仲良しだったんだ。

この木はいつも、星を見上げて 葉を揺らした。


でも、僕は ある日 気付いたんだ。


星に照らされて光る この木の雫に。


僕は出来るだけ沢山、背伸びをしたよ。
出来るだけ沢山。


だけどね、僕は あまりにも幼すぎて、
一緒に葉を揺らす事しか
出来なかったんだ。



僕は この日から この木に
背を向けた。


僕は この日から 孤独と友達になった。
友達は 孤独だけだった。



僕は この日から 全ての葉を落とし
揺らすことを やめた。





つづく。





⌄̈⃝みい☆。.:*・゜