Lucy-seven’s blog

( ˙꒳​˙ )。

②。





そんな僕の所に ある日
一匹の兎が 跳ねてやってきた。
「私の耳 あげましょうか?」


僕が 不思議そうな顔をすると
彼女は 言った。
「私の耳が あったら あなたの
聞きたい事が 聞けますよ」

僕は
「聞きたい事なんか 何もないよ」
と、追い返した。



暫くすると、羊が迷い込んで来た。
「やっと見つけた、私のふわふわ
貴方にあげましょうか?
温まりますよ」

僕は、変な羊だな…
「寒くなんか ないよ、
お家に帰りなよ」
と、追い返した。



次の日、リスが やってきた
「貴方の落ち葉で 眠っていいかしら?
貴方のニオイ嫌いじゃないのよね」

僕は、
「勝手に しなよ」と
寝たふりをした。



次の日は、鋭い牙を持った
ライオンが やってきた。
「俺の牙で、お前を噛み砕いて
やろうか?」…


僕は、
「やれるものなら やっておくれよ
もっと早く君に会いたかった…」
と、彼を招いた。


ライオンは、僕に 寄りかかって
一晩中 不思議な声で鳴いた。


僕は 久しぶりに 深い眠りに
つくことが できた。




つづく。


⌄̈⃝みい☆。.:*・゜