想。
昨日も、いつもみたいに
暗くなるまで、みんなで楽しく遊んだ。
みんなとバイバイした時、
君が帰りたくなさそうだったから、
僕はそっと残った。
さっきまで笑って遊んでた君が
今にも泣きそうな顔で
「もう、僕...みんなと遊べないかも
しれない」
「僕、手術するんだ...」と言った。
身体中の血の気が引いた。
どうして良いか分からず逃げたくなった。
僕は「大丈夫だから...大丈夫だから...
大丈夫だから...」と、
ずっとずっと...自分に言い聞かすように、ずっとずっと...言った。
君が逃げずにいるのに、
僕が泣いたらダメだと思って、
必死で涙を堪えた。
僕は、君を家まで送って行った。
それが僕の精一杯だった。
1人になった帰り道、僕は大声で泣いた。大切な人が居なくなるんじゃないかって
恐怖が追いかけてきた。走っても走っても、それはどこまでも追いかけてきた。
産まれて初めての、苦しみだった。
君と僕は、幼稚園からの友達。
引っ込み思案な僕。活発な君。
君に手を引かれるがままに、
遊んだおかげで僕にも色んな事が
出来るようになった。
小学校に入学してからも、
君とは何かと一緒に居た。
やな奴だなって内心思った事もあったし、喧嘩もしたけど、
やっぱり君と遊びたい僕がいた。
いつも僕の隣りに君が居た。
君のために何ができるかな。
毎日ずっと考える。
君のために何ができるかな。
君のために何ができるかな。
君が手術する前に この答えを出さなきゃいけないのに、早くしなきゃいけないのに、
僕の答えはまだ出ない。。
分かったのは、当たり前って
当たり前じゃないって事だけだ。
⌄̈⃝みい☆。.:*・゜
一 。
無くした一文字が見つからずに
僕は 「君」を失くした時から
無くした一文字は 「君」だと思っていた
君をずっと探していた
だけど、違った
無くした一文字は「僕」だった
僕は、僕自身を探さなきゃいけないんだ
⌄̈⃝みい☆。.:*・゜
魚。
僕たちは
言葉を 操る 人間
言葉に 操られる 人形に
なっては ならない
僕の心は 綺麗じゃなくて
君にとっては 面白いかも
しれないけれど
僕の心は
おもちゃじゃないんだ
僕は 魚は 好きだけど
山の上に 置かれた
魚は 食べないよ
⌄̈⃝みい☆。.:*・゜
魚。
僕は 底の見えない池に
パンを 投げ込んだ
小学校の帰り道
給食が 食べられない僕は
あの日も そうしたっけ
底から 赤や黄色 白や黒...
色んな色の鯉が
パクパク口を 開けながら
現れた
僕は 急に 怖くなって
急ぎ足で 帰った
⌄̈⃝みい☆。.:*・゜
翔。
山の向こうで鳴く鳥を
感じるんだ
眼を閉じると
すぐ そこに
眼を開けると
逃げちゃいそうで
だから僕は
眼を閉じたまま
感じてるんだ
その鳥を
眼を閉じたまま
想像するんだ
その鳥を
あの日会った
あの鳥を
You can Fly 。
I can Fly。
⌄̈⃝みい☆。.:*・゜